多くの親御さんは、お子様の虫歯の原因におやつを挙げる方は多いのではないでしょうか?
ここでは、子供の虫歯予防とおやつについてお伝えします。
なぜダラダラ食べが良くないの?
おやつを食べる機会が多いお子様の方が、虫歯になりやすい傾向があるのは事例として報告されています。
おやつと言うのは、基本的に時間をかけてダラダラ食べることはよくありません。
なぜでしょうか?
私たちの歯は、食事やおやつを食べた時にお口の中が酸性になり、歯の表面の成分(カルシウムやリン等)が溶かされていきます。これを「脱灰」と言います。
しかし40分ほど経つと溶かされた歯の成分は元に戻されます。これを「再石灰化」と言います。
私たちは飲食の度に、この「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しているのです。
ダラダラ食べをしていると(つまり飲食の回数が多いと)歯の成分が溶け出す時間が長くなり、反対に歯の成分がもとに戻される時間は短くなります。
これがむし歯を作ってしまう原因になっているのです。
おやつを頻繁に食べている生活環境では、歯が溶けてしまう一方で歯を守ることができず、虫歯を進行させてしまいます。
おやつの選び方について
ほとんどのお菓子には、糖分が含まれています。
糖分があっても歯に付着しにくい物を選ぶこともポイントです。
例えば、煎餅やアイス、甘栗などが挙げられます。
反対に歯にくっつきやすいおやつは、キャラメル、菓子パン、クッキーなどです。これらはできるだけ控えることが望ましいです。
また、砂糖不使用のビスケット・クラッカーやプリン・ゼリー、ナッツ類などはお勧めです。
そして、おやつの時間を決めて、短時間で食べることを意識するのがコツです。
甘いものを食べたい時は食後のデザートとして出すのが良いでしょう。
また、就寝時は唾液分泌が低下するのでなるべく糖分摂取を避けたり、糖分を含む飲み物も控えたりするようにしましょう。
おやつを食べた後のルールについて
お子様におやつを食べさせた後は、しっかり歯磨きをするようにしましょう。おやつの後に歯磨きできない場合には、うがいをするだけでも構いません。
子供の時期に虫歯になりにくいおやつ習慣を身に付けることで、健康な歯を保つことに繋がっていきます。
おやつの食べ方を親子で一緒に考え、歯科での定期的に検診も忘れず行いましょう。