みなさん、こんにちは。歯科衛生士の後藤由香です。
季節の変わり目、体調はいかがでしょうか。
さて今回、私からは口腔ケアについてお話したいと思います。
当院では月に2,3回くらい訪問診療を行っています。
歯科医療を受けたくても通院できない方のお宅や施設にお伺いして、歯科衛生士はおもに口腔ケアを担当します。
実は高齢の方や体の機能が弱くなっている方ほど口腔ケアは重要です。
お口の中が不潔で細菌の数が多いほど、インフルエンザにも感染しやすくなるのをご存じですか?
歯科衛生士による専門的な口腔ケアを行った高齢者グループは、本人や介護者が口腔ケアを行ったグループに比べ、インフルエンザの発症が10分の1になったという報告があります。
また、高齢になると、食べ物や唾液が誤って気道に入ってしまう「誤嚥」が起こりがちになります。
この時にお口の細菌が気管や肺に感染すると肺炎を起こしやすくなってしまうのです。
口腔ケアをきちんと行うと、食事もおいしく感じますし、何より気持ちがいいですよね。
訪問診療でも患者さんが一番喜んで下さるのは口腔ケアを行った時ではないかと思っています。
「ありがとう」と言われた時が、私も一番うれしいです。
お口は健康の源。
様々な病気の入り口でもあります。
日頃からのセルフケアと定期的な私達の口腔ケアで、健康な体を作っていきましょう!
それでは訪問診療、行ってきま~す!!