日常的に口が開いている「お口ぽかん」の状態を、
口唇閉鎖不全症(こうしんへいさふぜんしょう)といいます。
口唇閉鎖不全症は、食べる、話すなどの口の機能が十分に発達していない病気である「口腔機能発達不全症」の症状の一つとなっています。
★どうしてお口ぽかんになるの?
口唇閉鎖不全症の原因として口の筋肉が弱いことが多く、その他に歯並びの悪さ、舌のくせ、鼻の病気、肥満などがあります。
★お口ぽかんはなぜ良くない?
お口ぽかんとは「口呼吸」をしている状態です。
口呼吸は、虫歯や歯周病だけでなく、様々な疾患を引き起こす原因になることがあります。
口呼吸することによって起こりやすくなる病気
風邪、インフルエンザ
口呼吸は空気中の病原菌を直接肺に入れてしまうほか、冷たく乾燥した空気が肺に入るため、風邪を引いたり、インフルエンザに感染しやすくなります。
歯列不正
口呼吸では鼻呼吸では使用しない筋肉が使用されます。
下あごや舌が後ろに引っ張られ(下顎後退、低舌位)、上あごの成長発育が悪くなることがあります。
睡眠時無呼吸症候群
口が開いたままで寝ると気道が狭くなり発症しやすくなります。睡眠時無呼吸症候群は糖尿病、高血圧、心臓病等様々な病気との関連があります。また睡眠の質を低下させたり、日中の集中力を低下させる原因にもなります。
口唇閉鎖不全症の治療はどんなもの?
口唇閉鎖力検査を行い、口を閉じる力が弱い時は、口の閉じる力を向上させる機能訓練を行います。
歯並びに原因がある場合は矯正治療を行い、歯並びを正しい位置に戻す治療法があります。
「お口ぽかん」が気になる時は、まずはお気軽にご相談下さい。