すこしずつ暖かくなってきました。これから旬を迎える食材といえば山菜です。
春が感じられ、またこの時期しか味わうことができない食材として、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
山菜にもいろいろありますが、今回はタケノコについてのお話です。
タケノコは、食べられるのは「生えてから約10日」というわずかな期間。30日も経てば硬い皮はすべて剥がれて立派な竹になってしまいます。
タケノコは豊富な食物繊維によって、歯についた汚れを取ってくれる「歯にいい食べもの」で、『清掃性食品』とも呼ばれます。
タケノコは、その中でもさらに「直接清掃性食品」と呼ばれます。
「直接清掃性食品」とは、 歯の表面や粘膜に付着した汚れを取り除き、きれいにしてくれる効果のある食品を指します。
特徴として
①食物繊維を豊富に含んでいる
②糖質や油分等を含まない
③ある程度硬さがあり、飲み込むために何回も咀嚼する必要がある
まさにタケノコは清掃性食品の代表選手のような食品ですね。
また、清掃性食品には「間接清掃性食品」とよばれるものもあり、食事をすることで唾液の分泌を促進し、食べかすや汚れがお口の中に停滞することを防いでくれる食品の事を指します。
代表的なものには、梅干しやレモンなどの酸味があるものが挙げられます。
ただし、酸っぱいものは酸食歯になるリスクもあるため、摂取には注意が必要です。
それでは反対に、虫歯になりやすい食べ物はどんなものでしょうか?
糖分が多く含まれ歯にくっつきやすい食べ物は『停滞性食品』と言われ、虫歯のリスクを高くしてしまいます。
残念ながら糖質や脂質の多い「おいしい」食べ物は、「停滞性食品」であることが多いので気をつけましょう。
停滞性食品の一例として、飴やチョコレート、スナック菓子などがあります。
糖分や油分に頼らずとも、香りや歯ごたえでおいしさを感じられる旬の食材を取り入れ、バランスの良い食事を心がけたいものですね。