虫歯と歯周病はバイオフィルム感染症
台所や風呂場の排水口や、川底の石に、ヌルヌルとしたものを見たことがありませんか?
このヌルヌルは「バイオフィルム」と言い、数種の細菌がコミュニティーを作って増殖したもので、私たちの口の中にも存在しています。
実はこのバイオフィルムこそが、虫歯や歯周病の原因です。
バイオフィルムは様々な細菌同士が結束して作った強力な「巣」
バイオフィルムは細菌どうしが結束して強力なコロニーを形成したものです。
厳密には歯垢や歯石とも異なるもので、ブラッシングや薬剤では、簡単に除去することができません。
バイオフィルムの特徴
- 細菌が塊を形成しバリアとなるため、薬剤や体内の免疫系が作用しにくい
- 対象物にこびりついているので除去が困難
- 内部で作られた病原因子や毒素が局所に滞留して虫歯や歯周病を誘発する
「予防」に大切な2つのこと
バイオフィルムは除去しても、3か月から4か月かけて再び形成されていきます。
私たちの体は細菌と共存していますので、生きてるかぎり、バイオフィルムはできてしまうのです。
毎日のセルフケアでバイオフィルムの形成を抑えていくこと、定期的なメンテナンスでバイオフィルムを除去すること、
この二つを組み合わせることが「予防」です。