乳歯はいずれ永久歯に生え変わるから、放っておいても大丈夫?
いいえ、そんなことは絶対にありません!!
むしろ永久歯や顎や口の発達に、乳歯のころの口腔環境が非常に大きく関わります。
乳歯をむし歯にしてしまうことは、お口の中がむし歯になりやすい環境になってしまっているということです。
その中で新しい永久歯が生えてきても、やがてその歯もむし歯になってしまう可能性が高いのです。
乳歯を1本もむし歯にしないことが大切です。
とはいえ、乳歯には虫歯になりやすい特徴があります。
ここでは、そんな乳歯の特徴についてお伝えします。
~乳歯の2つの弱い特徴について~
●乳歯は永久歯と比較して半分のエナメル質!
エナメル質は、歯の外側部分に当たります。
そのエナメル質の内側には象牙質があり、硬い物を噛んだ際に象牙質がショックを吸収することで、エナメル質を保っています。
また、象牙質内側には神経があり、歯に水分を送り込んで美しく瑞々しい歯を保っています。
しかし、象牙質と神経は弱いのでエナメル質が溶けると、虫歯に発展していきます。
乳歯は、エナメル質が薄いので虫歯になりやすく、神経まで症状が進行します。
ですが、乳歯の場合、痛みを感じることが少なく気付きにくいので、日常的な歯のチェックと定期健診が大切になります。
●生えたばかりの歯は未成熟!
生えたばかりの歯は、小さな穴が沢山空いています。
これは、虫歯菌にとって居心地良い環境で、歯をしっかりケアすることが大切になります。
一方でこの穴は、唾液ミネラルを取り込みながら成熟するので、この時期にフッ素を使用することによって、効率良く歯に取り込まれて強い歯にしていくことができます。
小さい時期からのフッ素を取り入れた口腔ケアがとても大切だということがわかりますね。