歯並びについて、皆さんはどのように考えているでしょうか?
歯並びに問題があると、体の様々な部分で不調をきたすことを知っていますか?
ここでは、歯並びがもたらす影響についてお伝えします。
歯並びが悪いことが歯へ及ぼす影響とは?
虫歯や歯周病になりやすい
歯並びが良くないと、歯ブラシが届きにくくなるため、歯磨きの際に磨き残しが出やすくなります。
そうなると歯垢やバイオフィルムという菌の住処がが口の中に溜まっていき、虫歯や歯周病になりやすい可能性が高まります。
治療の質が落ちる
歯並びに問題があると、物理的に治療時に機械や器具が届きにくくなることがあります。
そのため、治療を完璧に行うことが難しく、その結果、治療の質も落ちやすくなるのです。
また、せっかく歯の治療を行っても日頃の歯磨きなどのケアが難しいため、むし歯や歯周病の再発がしやすくなります。
噛み合わせに負荷がかかる
歯並びに問題があると、噛み合わせが不均衡になっている状態なので、特定の歯に負担が大きくかかります。
一部の歯に負担がかかる状態が続くと、その歯はダメージを受けて長持ちしにくくなります。
もともと異常がなく健康な歯であっても、負荷がかかることで、歯が割れて折れる、歯周病が進行するなど、色々な歯のトラブルに関するリスクが高くなります。
歯並びが悪いことが体へ及ぼす悪影響とは?
顎関節症
歯並びが良くないと、噛み合わせのバランスが悪くなってしまうので、顎関節症を起こす場合があります。
具体的には、顎関節の雑音、痛み、開口障害などが見受けられます。
また、顎関節症が原因で、頭痛・肩凝り・首の痛みに発展し、進展し、様々な体の不調で悩まされることがあります。
全身疾患のリスクが高まる
歯並びに問題があると歯周病にかかりやすくなることはお分かり頂けたかと思います。
歯周病はお口の中だけに影響するのではないことが、様々な研究により証明されています。
歯周病が悪化してしまうと歯周病菌は血管に侵入し、血液とともに巡って全身に回ることが最近の研究でわかっています。
歯周病菌の毒素が体のあらゆる場所で悪さをして、病気を招く原因となっているのです。
歯並びの問題だけではありませんが、なんらかの原因でかみ合わせの異常やただしく噛むことができないという状態が続くことは、自分自身で気づかない場合でも体に大きな影響を与えています。
歯並びが気になる、また、きちんと噛めていないかも、といった自覚症状がある方は、ぜひ歯科医院にご相談下さい。