みなさんは、オーラルフレイルという言葉を聞いたことがありますか?
オーラルフレイルとは加齢とともにお口の働きが低下し、食べる、話すといった機能に何らかの問題が起こってくる状態のことをいいます。
このフレイルという状態は、要介護状態に進む前段階とも言われ、この段階のうちに正しい治療や予防処置を行うことで、健常に近い状態へ改善したり、要介護状態に進むリスクを減らせる可能性が高くなります。
ご自身やご家族の方で、最近このような気になる症状はありませんか?
- 食事中にむせることがある
- よく噛めない
- 食べこぼしがある
- 滑舌が悪くなった
といったような気になる症状があれば、私たちにお気軽にご相談下さい。
当院で口腔機能検査を受けることができます。
口腔機能検査は「食べる」「話す」等の重要な口腔機能を、数値でチェックできる検査です。
どれも数分でできる簡単な検査です。
- 舌圧測定
舌の力の強さを測ります。舌圧は発声や嚥下(えんげ)(咽頭から食道へ食べ物を送り込むこと)を行う際に必要な力です。
検査のしかた
小さな風船状のものをお口に入れて、舌と上あごでつぶすように押し、舌の力の強さを測ります。 - 咀嚼(そ し ゃ く)能力検査
咀嚼力(食物を歯でかみ砕く力)が低くなると、低栄養になったり、脳の活動する力にも影響があることがわかっています。
検査のしかた
グミを 20 秒間噛んで吐き出し、中に含まれるブドウ糖の濃度を測定します。 - 咬合力検査
噛みしめる力の強さを測る検査です。咬合力は体力や移動能力、生活習慣の指標にもなります。
検査のしかた
薄いプレートを力を入れて噛んでもらい、測定します。データにより咬合力の強さやバランスが一目で確認できます。
口腔機能は、症状が進んでしまう前に歯科での正しいかみ合わせ治療や、筋力のトレーニング、生活習慣の改善などを行うことによって、機能を回復できることもあります。
お悩みの方がいましたら、症状が進む前にご相談下さい。