磨いているのに、どうして歯周病になるの?

突然ですが、みなさんは毎日歯磨きをしますか?

「はい」と答えた方にさらに質問です。

どうして歯磨きをしていても、歯周病になってしまうのでしょうか?

「歯磨きがうまくできていないから」という答えが返ってきそうですが、正確な答えはちょっと違います。

 

歯周病はみなさんもご存知のとおり、細菌の感染によって引き起こされる病気です。

歯周病菌が、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や歯を支える骨などを溶かしてしまうのです。

 

この時、歯周病菌は、歯と歯肉の境目の「歯周ポケット」の中で、「バイオフィルム」と呼ばれる集合体となって、塊を形成しています。

このバイオフィルムは、細菌たちの巣であり、強力なバリアを張りながら毒素を発生させ、歯を支える骨などの歯周組織を破壊していきます。

形成されてしまったバイオフィルムは、歯ブラシで上手にこすりとることは残念ながら不可能です。

このため、歯科衛生士が行う歯科医院でのクリーニングが必要となるのです。

 

しかもバイオフィルムは、取り除いても約90日ほどで形成されていきます。

ですから定期的なクリーニングが必要なんですね。

 

 

しかしそれなら、私たちは家で毎日の歯磨きは何のために行っているのでしょうか?

歯磨きの目的は、お口の中の細菌の数を減らすことにあります。

菌の数を0にすることは不可能ですが、できる限り細菌が増えるのを抑制することがとても重要になるのです。

毎日、お口の中の菌が少ない状態を保つことが、歯周病予防や歯周病治療に欠かせないもう一つの条件です。

 

以上をまとめると、歯周病予防には、

①歯科医院での定期的なバイオフィルムの除去

②毎日の歯磨きによる細菌のコントロール

の2つがあってはじめて成り立つことになります。

 

たとえどちらかひとつだけを一生懸命行っても、歯周病を防ぐことは難しいんですね。

 

歯周病の予防のために行うことは次の2つです。

★毎日のケアで、お口の中の菌を減らしましょう!

★定期的なクリーニングで、バイオフィルムを取り除きましょう!

 

私たちと一緒に、健康的な口腔内を目指しましょう。